
2026年8月26日(水)、「めぐみの会全体研修」を開催しました。
今回のテーマは、前半が「事故防止・予防・再発防止」、後半が「個人情報・プライバシー保護」です。
研修は18時30分から開始。
会場は、石神井の練馬区立男女共同参画センター「えーる」と、デイサービスめぐみの2拠点です。

利用者様の安全を、どう守るのか。
そして、介護を受ける方の心と尊厳を、どう守るのか。
介護の現場で絶対に忘れてはいけない二つのテーマについて、職員全体で学びました。

事故防止は、「気をつける」だけでは足りない

前半は、入浴の順番を待っていた利用者様が、職員が目を離した間に転倒した事例から始まりました。
事故報告書には、こう書きたくなるかもしれません。
「介助中は、利用者様から目を離さないよう注意する」
もちろん、注意することは大切です。
しかし、それだけでは同じ事故を防ぐことはできません。
「なぜ、目を離すことになったのか」ここが重要なポイントになります。
今回の事例では、入浴後に使う保湿クリームを取りに行こうとして、その場を離れていました。
具体的な予防策としては、
「入浴前の準備を徹底する」
「別の職員に持ってきてもらう」
「自室に戻ってから塗る」
といったものが考えました。
「気をつける」「注意する」という個人の意識だけに頼らない。
準備、環境、役割分担、職員同士の連携まで見直し、事故が起きにくい仕組みをつくる。
それが、本当の再発防止です。
防げない事故と、防がなければならない事故
介護の現場では、すべての事故を完全に防げるとは限りません。
ご自身で歩ける方の行動を過度に制限すれば、転倒の危険は減るかもしれません。
しかし、その方の自由や尊厳を奪うことにもなります。
介護で大切なのは、ただ「動かないようにする」ことではありません。
どうすれば安全を守りながら、その方らしい生活を続けられるか。
ご家族への事前説明、衝撃を和らげる環境づくり、個別の介護計画、危険箇所の点検など、できる対策をチームで考え続けることが必要です。
一方で、ルール違反や見守り不足、誤薬など、現場として防がなければならない事故もあります。
車椅子を2台同時に押す。
フットレストを外したまま移動する。
食事介助中の見守りが不足する。
一つひとつの基本を守ることが、利用者様の命を守ることにつながります。
ヒヤリ・ハットを、チームの学びに変える
ヒヤリ・ハットレポートは、書いて提出すれば終わりではありません。
研修では、発生時の状況を写真などで再現し、それを見ながら職員同士で意見交換を行い、予防策を考える方法も確認しました。

そこで得られた気づきを、個別支援計画や日々のケアへ反映する。
一人の経験を、職場全体の学びに変えるのです。

小さな違和感や「危なかった」という気づきを共有できる職場づくりが、次の事故を防ぎます。
事故後の対応が、信頼を左右する
どれだけ予防に取り組んでも、事故が起きてしまうことはあります。
そのときに大切なのは、一人で判断して対応しないことです。
速やかに事業所・管理者へ報告し、状況を正確に伝える。
事業所・会社としてご家族への説明や必要な対応を行い、進捗を職員全体で共有する。
あいまいな報告や、間違った情報は、利用者様やご家族との信頼を損ねます。
正確で誠実な情報提供が、利用者様とご家族を守り、職員自身と会社を守ることにもつながります。
個人情報は、「うっかり」から漏れる

後半は、「個人情報」と「プライバシー」の違いを整理しながら、介護の仕事で私たちが守るべきものを考えました。
氏名、生年月日、住所、顔写真、保険証情報、家族情報、服薬や医療に関する情報、毎日の記録。
個人を特定できる情報は、すべて大切な個人情報です。
情報漏えいは、悪意のある行動だけで起きるものではありません。
休憩室やエレベーターで利用者様の話をする。
SNSや電話で、仕事上の出来事を不用意に話す。
書類やメモを机の上に置いたままにする。
FAXの宛先を間違える。
パソコンにログオンしたまま席を離れる。
個人の携帯電話で写真を撮る。
こうした日常の「うっかり」が、大切な情報を外へ漏らしてしまうことがあります。
ミーティングは閉じられた場所で行う。
書類は鍵のかかる棚に保管する。
不要なメモはシュレッダーで処分する。
離席時には画面をロックする。
パスワードを共有しない。
個人の携帯電話を業務に使用しない。
当たり前のルールを、当たり前に守り続ける。
それが、個人情報を守る第一歩です。
プライバシーは、「ふれられたくない心の領域」
個人情報が「その人を特定できる情報」だとすれば、プライバシーは、個人の秘密や私生活上の自由、そして「ふれられたくない心の領域」です。
介護では、食事、更衣、排泄、入浴、移動の介助、ご自宅やお部屋に入ることなど、プライバシーへの介入を避けることができません。
私たちにとっては、毎日行っている介助かもしれません。
しかし、もし自分が介護される側になったとき、すべてを当たり前に受け入れられるでしょうか。
そこで大切になるのが、二つの「そうぞう」です。
■想像(imagination)
相手の思いを想像し、共感し、寄り添うこと。
■創造(creation)
その方に合った、具体的なケアの方法をつくり上げること。
笑顔で接する。
これから何をするのか説明する。
ご本人の同意を得る。
身体だけではなく、心を守るケア。
その積み重ねが、利用者様との信頼関係につながります。
安全も、尊厳も、信頼も守る
事故防止とプライバシー保護は、別々のテーマに見えるかもしれません。
しかし、どちらも根にあるのは同じです。
利用者様を、一人の人として大切にすること。
安全のために、尊厳を置き去りにしない。
介助に慣れることで、相手の気持ちへの想像を忘れない。
事故やミスを一人で抱え込まず、チームで正しく向き合う。
介護は、単なる作業ではありません。
相手には、人生があります。
気持ちがあります。
守りたい生活があります。
私たちは、そのことを忘れてはいけません。
めぐみの会が大切にしたいこと
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めぐみの会は、完璧な職場ではありません。
忙しい日もあります。
悩むことも、迷うこともあります。
それでも、絶対に手放してはいけないものがあります。
それは、安全へのアンテナを張ること。
そして、人を人として大切にすることです。
ヒヤリ・ハットや気づきを職員同士で共有する。
個人情報を正しく扱う。
相手の気持ちを想像し、説明と同意を大切にする。
一人で抱え込まず、より良い方法をチームで考える。
これからも職員全体で学び合い、利用者様とご家族に安心していただける、誠実であたたかなケアを積み重ねてまいります。
人と人として向き合える介護を、一緒につくりませんか

もし、これまで働いてきた介護現場で、
「事故を個人の責任だけで終わらせたくない」
「安全と、利用者様らしい生活を両立したい」
「一人ひとりの心と尊厳を守る介護がしたい」
「職員同士で学び合える職場で働きたい」
そう感じている方がいれば、ぜひ一度、めぐみの会を知ってください。
めぐみの会では、訪問介護、訪問看護、定期巡回、居宅介護支援、デイサービスなどで、一緒に働く仲間を募集しています。
介護の経験がある方も、これから介護に挑戦したい方も歓迎です。
人と人として向き合える介護を、ここで一緒につくっていきましょう。
見学や相談だけでも大丈夫です。
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