menu

株式会社メディカル・アート

東京都練馬区石神井町5丁目3-22

TEL.03-5372-2783

第29回介護・医療連携推進会議 開催

2025年3月19日(水)練馬区立男女共同参画センター「えーる」にて、『第29回 介護・医療連携推進会議』を開催いたしました。

会議には3つのエリアの地域支援包括センターのご担当者様、多くの居宅介護支援事業所のケアマネージャー様、訪問看護事業所のご担当者様など、19名の方にご参加いただいました。

会議では「定期巡回めぐみの会」の紹介VTR動画を映写させていただきました。

映写した動画は以下のものになりますので是非ご覧ください。

■事例紹介

2つの居宅介護支援の事業所様には、事例の発表をそれぞれ行っていただきました。

田柄居宅介護支援事業所のケアマネージャー三村様には、「他人に決められることも薬を触れられることも嫌がられていたAさんが、定期巡回のサービスを受け入れてくれるまで」をテーマに事例を発表してくださいました。

また恵光ケアサポートプランニングのケアマネージャー加藤様には「在宅介護を可能にするために定期巡回を利用したケース」をテーマに事例を発表していただきました。

■定期巡回 利用状況報告

当会議で報告させていただいた、「定期巡回めぐみの会」の運営状況は以下の通りです。

■運営状況報告

運営状況報告は以下の通りです。

■質疑応答・意見交換・ご感想

会議では質疑応答や意見交換などが行われました。

Q(ケアマネージャー):定期巡回を扱ったことがないんですけど、緊急コールを押せない場合はどういう対応をしてくれますか?

A:例えば、ベッドの脇に置けるような体制をとっています。

Q:転倒した場合はベッドの下に落ちてしまう。その場合は?

A:考えられる事としては、ベッドに紐がついたペンダント(緊急通報ができる端末)があります。ベッド脇に置くとか、首にぶら下げて転倒のときはペンダントを押す。それが一番現実的。そういうケースはありました。基本的に緊急通報が鳴ったら、お話できなくても駆けつけることは、基準として決めております。

Q:早朝とか夜間を嫌う利用者、どうしても日中はヘルパーを使って、夜間は家族で対応してもらうことが多い。それだと、要介護でも単位がオーバーしてしまう。なので、今後は定期巡回をちょっと利用してみたいなっていう気持ちになります。

A:正直、定期巡回にも色々ばケースがありまして、例えば訪問入浴を多くプランに入れると、単位がオーバーしてしまうとか。経済的な状況も加味して、サービスを組み立てていかなくてはいけないかなと感じています。訪問入浴を月4回じゃなく、月2回にするとかそういった事も、考えていかなくてはいけない。デイサービスも、ちょっとオーバーするのであれば、回数を考えてプランニングしなくてはいけない。ただ、ある程度、単位の中でと考えれば、単位の中で、プランを立てて進めてみる。そこで「単位をオーバーして、ある程度は自費でもいい」というような声も聞くこともあります。

Q(ケアマネージャー):(めぐみの会の場合)固定電話じゃないと、コール機器はつけられない。過去に一度、電話を持ってない方がいて、でも定期巡回を絶対使いたいなと思った方がいた。そういった場合、他社にお願いいちゃうかなと。固定電話に出られなくなって、ダイヤルを押せないとか。ペンダントがあればいいとかありますけど、他社のように、両方の(固定電話の回線を使わない)パターンがあったらいいなと。

A:以前は駄目だったのですけど、今、直接携帯電話を使ってお話ってことはある。本当に電話機がない方は、以前はIP電話をとても安いものをつけてくださいと話をしていた時期もあります、しかし、今は「携帯電話でもいいですよ」ということで対応しております。最近、若い70代の利用者も増えていて、スマートウォッチとか、あとはSiriとか音声を使って、緊急コールを使ってくださる方もいます。

定期巡回の事業所は選べますので、地域を考えて、時間帯も考えて、お好きな事業所をお選びください。ただ、どうしてもマンパワーが必要です。例えばご依頼があっても、「ちょっと今混み合っているので」と他社をおススメすることも実際あります。

それは定期巡回の事業所同士で連携していまして、やはり地域性もありますし、時間帯のこともありますし、そうやって法人や事業所を超えて、カバーしていくしかないと思います。その中でも、選ばれる事業所にはなりたいと思っています。みなさんが思うより、事業所同士で今の空き状況などやりとりはしています。

会議参加者のご感想

●地域包括センターご担当者様

「ヘルパーが入ることを、本人が嫌がっていても、家族は入れたいということがある。特に認知症の方で多い。事例の中にもありましたが、困ったことに寄り添えるタイミングの頻度が多いっていうのは、いいきっかけになるのではと思った。今後のご相談にも役立てたいと思いました。」

●地域包括センターご担当者様

「プランの中で、利用者に受け入れてもらえないとサービスが入れない。でもサービスは必要。24時間のサービスが必要な方もいらっしゃる。そういった中で、どのサービスにお声がけして促していけばいいのか、日々悩んでいる。24時間見守ってくれるサービスが横につながっている所があるということを周知したいと思った。」

●居宅支援事業所 ケアマネージャー

「サポート側の情報共有の充実さを強く感じてた。ここまで大変な事例は担当してないけど、色々とこれまでを省みるきっかけになった。」

●介護職

「今回会議に初参加。ケアマネさんたちがどういうことに気になっているのかなど、実際に声を聴けて勉強になった。」

●看護職

「ヘルパーさんとの情報共有、ケアマネさんとの情報共有、強く連携することで、利用者さんに良い結果につながっていることを実感した。」

●看護職

「みなさまも介入が難しいケースはどこかで経験していると思います。定期巡回の人海戦術、単純接触を増やして信頼関係を築けていくこともあるだろうし、タイミングも相手に合わせられるのが強みだろう思った。事例ではMCS(医療介護向け情報共有アプリ)を使っていて、看護師が入って意見交換ができることもいいことだと思いました。」

■次回開催

次回の開催は2025年9月を予定しております。