〜訪問看護師による心あたたまる手記〜
末期癌を患い、入院を拒否され、自宅で年を越したいという患者様の主治医から、「呼吸が停止したようだ」と早朝に電話が入り、エンジェルケアの為、早朝訪問しました。
患者様は「年末年始はお酒も飲めた」と安堵した表情で安らかに永眠されました。
体位を奥様と整えていると、ベッドサイドの足元に12〜3cm程の小さなぬいぐるみのようなものが・・・・。
目も開いていない、生まれたての子猫でした。奥様が「この人の生まれ変わりにうちに来たみたいなのよ。」と、お亡くなりになるのを分かっていたかのように、カラスが落としていったのか、突然家の前にやってきたそうです。
猫好きな旦那さんを思いながら、これから哺乳瓶でミルクをあげて一生懸命奥様が育てることにしたそうです。
在宅で死を迎えるということは勇気のいることです。ご家族や支援者の協力があってこそ実現するものだと思っています。自宅で療養していると、病院でのお看取りではなかなか味わえない、素晴らしい最後を迎えるかたも多くいらっしゃいます。私も時々、奇跡のような出来事に遭遇し、その度に感動してしまいます。
これからも、療養している患者様の苦痛が少しでも和らぐよう、出来る事を精一杯支援していきたいと思います。
--めぐみ訪問看護ステーション:Y.Y--
めぐみの会は、皆さまが住み慣れた場所で安心して過ごすことができるよう、医療・介護で連携し、精一杯お手伝いさせていただきます。お困りのこと、分からないことは、当ステーションまで何なりとお問い合わせください。
〜新年早々に心あたたまるエピソードを添えて。本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。〜
めぐみの会スタッフ一同