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株式会社メディカル・アート

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第2回 「定期巡回めぐみの会練馬 」介護・医療連携推進会議開催

第2回「定期巡回めぐみの会練馬 」介護・医療連携推進会議

開催日:令和6年12月23日(月)
開催場所:サンライフ練馬 3階研修室第二

会議には、自事業所の職員の他、居宅支援事業所のケアマネージャーの方々、訪問診療や訪問看護のご担当者様、他法人の定期巡回事業所のご担当者様にご参加いただきました。

会場となったサンライフ練馬

会議では、「定期巡回」への理解を深めて頂くため、サービスの概要をご説明し、「定期巡回めぐみの会練馬」の状況報告、事例紹介、質疑応答などを行いました。

◾️定期巡回めぐみの会練馬の状況報告

会場へ集まる参加者

・事業報告

事業報告は以下の通りになります。

・お客様状況報告

お客様状況報告は以下の通りになります。

 

◾️ヒヤリハット報告

  • 朝の服薬誘導を忘れ、途中で気がつき再度訪問し飲んでもらった
  • 洗濯物の干し忘れ

などを報告させていただきました。

◾️事例紹介

会議では、「こだわりの強い方への支援」についての事例をご紹介しました。

利用者様情報

●要介護3の男性(84歳)
●主な疾患:椎体圧迫骨折、疾病恐怖症、糖尿病
●身体状況:寝たきり度A2、認知症日常生活自立度I、立ち上がりや居室内で自力歩行可能、食事は箸やスプーンを持ち自力摂取。
●生活状況:一軒家・夫婦で二人暮らし、近隣に息子様家族と娘様が住んでいる。

サービス導入経緯

同居の奥様が出ていかれしまい、近くに住む息子様が毎晩訪問し、就寝ケアを行なっていた。介護負担を軽減する目的で定期巡回・随時対応型訪問介護看護を利用することとなる。
リハビリ病院に入院していたが、わめく、リハビリ拒否、暴力があり、病院側から早期退院を迫られた。
また、本人には「施設には絶対にいかない」という意思があった。その一方で、排泄のケアも必要としていた。

サービス内容

●介護:22時30分〜23時(毎日)
・全身清拭、軟膏塗布、更衣介助、ベッドへの就寝介助
●15時〜16時(週1回水曜日)
・入浴介助
●訪問看護(週1回)

サービス期間

令和6年5月より利用開始〜現在まで利用中

サービスの効果・今後

サービス導入当初、約束の時間の22時半に訪問するが、帳簿をつけていたり、服薬が終わっていないなど、すぐには支援にとりかかれず、30分以上待たされてしまうことが続いた。食事が終わっていない時もあり、1時間待たされてしまうこともあった。

支援後も、何度も窓の鍵をチェックしに行ったり、台所の引き出しを開け閉めしたりなどの行動が見られた。時間の説明をするが、大きい声で「しつこい、わかっている!」と攻撃的に怒鳴ることもあり、強迫性障害が顕著に現れている。

妻が出て行かれた理由には攻撃的な行動が背景にあるため、医師よりメマリーが処方される。服用後は攻撃性も薄れてきており、効果を確認している。

6月初旬に妻が自宅に帰って来られたが、妻に対して強い口調で話す様子や、命令するような態度は変わらず。ヘルパーの支援に対しては、拒否も無く、お礼の言葉もでている。支援時間は、時間がかかることもあるが、「遅くなってしまって」など気遣う様子もみられるようになる。

入浴支援については、ご家族や本人の希望もあり、利用開始3週間後に入浴介助を週1回追加。意欲的に入浴され、ヘルパーとの会話も楽しみにしており、関係性は構築できていると考える。

ご家族としては、今後も定期巡回を継続して利用し、妻の精神的、体力的な介助負担の軽減をしてほしいと希望している。

今後、ご家族としては、本人の施設入所も視野に入れているが、本人の納得を得ることは難しいと考える。

担当ケアマネージャーからのコメント

(ケアマネージャー)
当初は部屋に人が入ってくるのも嫌がっていた。しかし、うまく信頼関係をつくってくれて助かった。普通なら考えられないケアを辛抱強くしてくれた。ご本人も、ヘルパーさんたちを信頼してくれたのかなあと思う。

(定期巡回めぐみの会管理者)
病棟とは違う角度でコミュにケーションがとれたのではないか。今後、弱ってきたらどうなるか課題はあるが、引き続き支援させていただきたい。

◾️質疑応答

Q:連携先の訪問看護が少ないというが、何事業所ありますか?
A:定期巡回めぐみの会練馬は現在3か所、自社の「めぐみの会訪問看護ステーション」を入れて4か所。連携先の訪問看護事業所が定期巡回を知らないという例が多い。生活面は介護側がバックアップするので、訪問看護しても助かる面があるのでは。とはいえ、もうちょっと訪問看護の報酬(単位)が上がればいいが…。

Q:これまで、めぐみの会との連携したことない訪問看護事業所がある。新規に他法人と連携するのは大変なこと?
A:紙1枚の契約書だが、他の法人によっては複数枚求めることがある。その書類を練馬区に提出すれば連携できる。また、前向きな検討に進まないのは、顔が見えている関係じゃないからかもしれない。
Q:連携するのに、どれくらい時間かかる?
A:みなさんのスケジュールさえ合えば、その日中にできる。

Q:途中で亡くなったら包括払いじゃなくなる?
A:亡くなったら、その月は日割りになります。

Q:定期巡回は提供票をつくるのが難しい。皆さんに色々聞いてやっと作れる感じ。
A:加算が入るとまた複雑になります。遠慮せず、私たち、事業所に聞いてください!

次回開催予定

日時:令和7年6月23日(月)11:00 ~ 12:00
場所:サンライフ練馬