みなさんこんにちは。
「めぐみの会」HP担当の大根田です。
2024年10月2日〜4日に開催された
「第51回国際福祉機器展&フォーラム」に行ってきましたので
こちらのブログ記事にまとめさせていただきます。
全ブースを見て気になった4つの展示
私が全402ブース(web展も含む)を見て、その中から気になった4つの展示物をご紹介します。
それらの展示物の中には
大きな施設はもちろん、中小規模の施設や事業所などでも、
業務効率化につながるかもしれません。
それではさっそく見ていきましょう!
1:ゴムの力を使ったアシストスーツ
こちらは、ゴムの力によって
身体への負担を軽減できるアシストスーツ「イージーアップ」。(株式会社Asahicho)
着脱には慣れが必要だとは思いましたが、とにかく軽い。
そして、なによりもすごいのが、電源が不要で洗濯も可能!
つまり水に濡れても大丈夫なのです。
ということは…
そう、介護の現場では入浴介助の場で役に立ちます。
とはいえ、「所詮はゴムでしょ?」と思い…
私も試着させてもらいました。(※写真はブースの担当者)
まずはアシストスーツを着た状態で15キロの荷物を持ち上げます。
ひょい。「(15キロくらいならまあ上がるでしょ。)」
続いて、アシストスーツを脱いで持ち上げます。
うぅ…あれ重い!
先ほど軽いと感じたのはアシストスーツのおかげだったのです。
となりで試着していた女性も同じリアクションをしていました。
どうやら足を支点にするようで、
滑車の原理も使っているのかなぁとか想像しました。
入浴介助の他にも「移乗」の時などに役立てるということです。
みんさんそれぞれが持つ「介護技術」×「ゴムの力」で
腰を中心とした身体への負担が軽減されるかもしれませんね。
2:シャワーからでてくるもっちり泡
こちらは、もっちりとした泡がでてくるシャワー。
「KINUAMI CARE」(豊田通商株式会社ヘルスケア・メディカル事業部)
レバー操作だけで簡単に「泡シャワー」と「通常のシャワー」を切り替えることができます。
まずは体験!
シャワーからふりそそぐ泡。
あっという間に手は泡まみれ。
全身を包み込むのにたったの20秒だそうです。
しかも、この泡…もっちりしてて超気持ちがいい!
この泡のおかげで、こすり洗いが不要。
従来の入浴より同等以上の洗浄能力があるということです。
肌の弱い高齢者の方にもピッタリです。
レバー操作で通常シャワーに切り替え、お湯で泡を流せば終了。
そして、介護職員にもうれしいことが。
シャワーノズルの操作だけで完結するので、
入浴介助中に腰をかがむめて洗身することが減るというのです。
ご利用者様にも、職員にもwin-winな商品でした。
3:介護を支えるソフトウェア…AIで仕掛ける最新サービス
介護ソフトウェアの業界トップシェアを誇る「ほのぼの」シリーズ。(NDソフトウェア)
利用者様情報の管理、スケジュールの管理、ケアの記録、ケアプランの作成…
などなど…ほとんどの事務作業で使います。
もちろんICT化を進める弊社でも導入しています。
ほのぼのから派生した訪問系アプリ「ケアパレット」は、
介護記録をつけるための必需品となっています。
これにより、従来の「紙」による記録が激減しています。
事務作業の時間が減ることは、
介護に向き合える時間が増えることにもつながります。
さて、そのソフトメーカーがしかける
AIを使った最新のサービスが登場します。
その名も「ほのぼのVOice」。
声だけで記録ができるのは、まったく珍しくありませんが…
こちらの機能は職員と利用者との会話から
「AI」が必要な情報をひろって記録してくれるところにあります。
また、独り言のつぶやきからも情報をひろってくれます。
例えば、「○○さん。体温は36.7度でしたよ〜」から、
体温だけをひろって記入してくれるということです。
他にもiPhoneのSIri的な使い方もできます。
上記画像を見てのとおり、利用者についての質問を投げかけると、
これまで入力して積み上げた記録から参照して回答してくれるのです。
ちょっと難しかったかもしれませんが…
こういったソフトを使うとちょっとした時間が削減できます。
ちょっとした時間は、単体では数秒や数分かもしれませんが、
よせ集めると30分や1時間になることがあります。
そうして生み出した時間で、
介護の質の上げるもよし、勉強するもよし、一息つくこともできます。
4:「視えない」が「わかる」に変わる瞬間
最後にご紹介するのは、私が個人的に気になった開発中の機械。
視覚障害者向けで、目の前には何があるのか、形、大きさ、距離を、
音響と振動が伝えるヘッドギア「シンクレオ」(株式会社Raise the Flag.)です。
こちらは体験できませんでしたが、
デモムービーを見るだけでも凄さが伝わっってきました。
それはまさにコウモリやイルカのエコーロケーションのよう。
ヘッドギアがセンサーとなって、
障害物を感知すると、音と振動がするそうです。
その障害物の距離に応じて音と振動の間隔がかわるようです。
逆に言えば、音や振動がなければ前はひらけているということです。
DCコミックのデアデビル、ゴールデンカムイの都丹庵士、
アビスレイジの深淵忍はフィクションですが、
福祉の科学はもうその領域にまで来ているようでした。
まとめ
今回ご紹介したモノをまとめます。
- 1:アシストスーツの「イージーアップ」
- 2:泡シャワーの「KINUAMI CARE」
- 3:介護記録音声AIアシスタント「ほのぼのVOice」
- 4:次世代型感覚デバイス「シンクレオ」
今回の記事がみなさんのお役に立てば嬉しいです!
最後に
私たち「めぐみの会」は練馬区の地域に密着し、介護・看護サービスを提供しています。
事業開始当初より、24時間・365日、高齢者が住み慣れた地域で
一日でも長く「その人らしく」生活できるように、
在宅生活を支えるお手伝いをさせていただいております。
練馬区の在宅介護で、何かご相談したいことがありましたら是非ご連絡ください。
それではまた!